この記事では、「狼藉」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「狼藉」の正しい読み方は「ろうぜき」と「ろうばい」どちら
「狼藉」には2つの読み方があります。
1つ目は「ろうぜき」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「狼」の音読みは「ろう」、「籍」の音読みは「しゃ・せき」です。
「ぜき」と読むのは連濁(れんだく)になります。
連濁とは、2つ以上の語が組み合わさる時に、読み易くする為に後に付く語を清音から濁音に変化させる文法です。
2つ目は「ろうじゃく」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「ろうばい」という読み方はありません。
正しい読み方の結論
「狼藉」の正しい読み方は「ろうぜき」「ろうじゃく」の2つで、読み方により意味が違ってきます。
「ろうばい」とは読みません。
「狼藉」の意味
「狼藉」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「ろうぜき」と読む場合、「乱暴なふるまい」「物が乱雑に散らばっている様子」という意味です。
「狼藉」は中国の歴史的書物「史記」から引用された言葉です。
「狼」は「オオカミ」のこと、「籍」は「敷く」「踏む」「雑然」という意味です。
「オオカミが寝る為に敷いた草が非常に乱れている様子」から、「物が散らかっている様子」として使われ、次第に「乱暴なふるまい」という意味に変化しました。
「ろうじゃく」と読む場合、「狼藉日(ろうじゃくにち)」の略語として使われ、「暦の上で、万事において凶になる悪日」という意味です。
「狼藉」の言葉の使い方や使われ方
「狼藉」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『彼は学生時代散々狼藉(ろうぜき)を働いた』
・『警察が狼藉(ろうぜき)者を捕まえる』
・『その日は狼藉(ろうじゃく)に当たるので日程を変える』
まとめ
今回は「狼藉」の読み方について紹介しました。
「狼藉」の正しい読み方は「ろうぜき」「ろうじゃく」の2つで、読み方により使い方が変わってきます。
「ろうばい」とは読みませんので、正しく読める様に覚えておきましょう。