この記事では、「亢進」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「亢進」の正しい読み方は「くいしん」と「こうしん」どちら
「亢進」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて、確認します。
「亢」の漢字の音読みは「コウ」で、訓読みは「たかぶ(る)・ あ(がる)・きわ(める)」です。
また、「進」の漢字の音読みは「シン」で、訓読みは「すす(む)」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「こうしん」と読むことが可能なのことが分かります。
しかし、「亢」の漢字に「くい」との読みがないことから、「亢進」を「くいしん」と読むのは、間違いだと思われます。
さて、「亢進」の正しい読み方は「くいしん」と「こうしん」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「亢進」の正しい読み方は「こうしん」で、「くいしん」と読むのは、先の漢字の個別の読みから推察した通り、間違いです。
「くいしん」と読み間違えるのは、「亢」に「キ偏」が付いた漢字の「杭」の訓読みが「くい」であるために、間違われたものと思われます。
ただし、この「杭」の音読みも「こう」であり、音読みを知っていれば、「亢」の読みが分からなくても類推して「こうしん」と読めたかもしれません。
「亢進」の意味
「亢進」とは、「ものごとの度合いが高まることや、気持ちや病勢などが高ぶり進むこと」を意味する言葉です。
「亢進」の言葉の使い方や使われ方
・『ロシアのウクライナ侵攻以降、世界的に物価上昇が亢進している』
・『副甲状腺ホルモンが過剰に分泌することで、副甲状腺機能亢進症が起きます』
まとめ
「亢進」の正しい読み方は「こうしん」で、「くいしん」と読むのは間違いです。
また、この「亢進」とは、「ものごとの度合いが高まることや、気持ちや病勢などが高ぶり進むこと」を意味する言葉です。