ネット上では作品の「考察」が人気コンテンツになっていますが、この言葉の表す意味と正しい読み方は何なのでしょうか。
今回は、「考察」の正しい読み方と意味について解説します。
「考察」の正しい読み方は「こうさつ」と「かんさつ」どちら
「考察」という言葉の読み方としては「こうさつ」と「かんさつ」の2つのどちらかが使えそうです。
「こうさつ」と「かんさつ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「考察」の正しい読み方は「こうさつ」です。
「考」には「考慮」【こうりょ】「思考」【しこう】など「こう」という読み方のほか、「考える」【かんがえる】という読み方があります。
「察」は「警察」【けいさつ】「視察」【しさつ】など「さつ」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「こうさつ」が「考察」の正しい読み方です。
「考」は「かん」とは読まないので「かんさつ」という読み方は誤りです。
「考察」の意味
「考察」とは、「物事について深く考えて不明瞭な部分を推察すること」を意味する言葉です。
「考察」は考えて察することを意味する言葉で、調査や分析などの方法を通じて深く考え表面的な事実から裏に隠された事実や明らかになっていない部分を推し量ることを意味します。
当てずっぽうで予想したり勝手に想像したりするのではなく、表に出ている事実やデータをもとに思考を深め未解明の部分について論理的に考えを導き出す行為が「考察」です。
「考察」の言葉の使い方や使われ方
・『大統領の真意について考察する』
・『漫画作品を考察して今後の展開を推し量る』
・『深く考察したことで裏に隠された真意が判明した』
まとめ
「考察」の読み方は「こうさつ」で「かんさつ」は間違いです。
最近は当て推量や無責任な願望に近い本来の意味とはかけ離れた使われ方が増えているので、誤った使い方に惑わされないためにも元々の正しい意味を知っておきましょう。