この記事では、「洗足」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「洗足」の正しい読み方は「せんそく」と「せんあし」のどちら
泥や汗で汚れた足をきれいな水でよく洗い流すことを「洗足」【せんそく】といいます。
寒い時期はぬるま湯で足の裏から指の間まで汚れを浮かして取り除き、洗い終えたらまた足をすすいで清潔にする行為を意味します。
足を洗うときは少し火で温めた湯か、冷たすぎない水を使うのが一般的です。
正しい読み方の結論
音読みで「洗」を「せん」と読み、「足」を「そく」と読みます。
洗は洗い清めるという意味になり、人の場合は足首からつま先を湯水できれいに洗います。
この二つの漢字を掛け合わせることで「せんそく」になり、盥「たらい」の中に湯水を入れて、そこに両足を入れてきれいに洗うわけです。
この行為は、自宅に風呂場がなかった江戸時代によく見られた光景でした。
「洗足」の意味
きれいに足を洗うという意味が転じて、賎しい家業をやめてまっとうな職業に就くという意味で使われるようになりました。
女性が男性に体を売る商売や賭け事して金を得るなど、少し道が外れた商売ではなく、昼間働き、賭け事しない商売するといった意味合いから、出直すため汚れた足を洗って身も心もきれいにするとき使われています。
「洗足」の言葉の使い方や使われ方
・『子供と公園で追いかけっこして汗をかいたので、外で洗足した』
・『泥だらけの靴を見て、妻は風呂場で洗足するよう言ってきた』
・『夜の街で働いているが、30代になって洗足しようと考えている』
まとめ
自宅で人が汗や馬の糞を踏んで臭くなった足をタライに湯水を入れて洗っていました。
そのようなところから、きれいに穢れを洗い流して新しい道を前向きに歩こうとする人の生き方で使われるようになったのです。