この記事では、「懸魚」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「懸魚」の正しい読み方は「げぎょ」と「けんぎょ」どちら
「懸」という漢字は訓読みでは「懸(か)ける」と読み、音読みでは「けん」や「け」と読みます。
そして、「魚」という漢字は訓読みでは「さかな」や「うお」と読み、音読みでは「ぎょ」と読みます。
「懸魚」には複数の読み方があり、1つ目は「懸」と「魚」それぞれに音読みを当て、「けんぎょ」もしくは「げんぎょ」とする読み方。
2つ目は「げんぎょ」の「ん」の音を省略した「げぎょ」とする読み方。
そして、3つ目は「懸」と「魚」それぞれに訓読みを当てた「かけざかな」とする読み方であり、「けんぎょ/げんぎょ/げぎょ」とは指し示す意味が異なります。
正しい読み方の結論
「懸魚」は「げぎょ」、「けんぎょ」もしくは「げんぎょ」、「かけざかな」と読むことができます。
「懸魚」の意味
「懸魚(げぎょ/けんぎょ/げんぎょ)」の場合、「屋根の破風板の中央や左右につけて、棟木や桁の木口を隠す装飾版」を意味します。
「懸魚(かけざかな)」の場合、「漁師が漁が上手くいったお礼として神に供える魚」や「正月につるしておいて、少しずつ切り取って食べる塩引の魚」を意味し「懸(か)けの魚(うお/いお)」とも呼ばれます。
「懸魚」の言葉の使い方や使われ方
・(げぎょ/けんぎょ/げんぎょの意味で)『あの家に施されている懸魚は古びているものの、高価なようだ』
・(かけざかなの意味で)『九州地方では、懸魚をつるしておく幸木そのものを懸けの魚と呼ぶ』
まとめ
・「懸魚」は「げぎょ」、「けんぎょ」もしくは「げんぎょ」、「かけざかな」と読むことができ、読み方によって指し示す意味が異なります。
・「懸魚(げぎょ/けんぎょ/げんぎょ)」の場合、「屋根の破風板の中央や左右につけて、棟木や桁の木口を隠す装飾版」を意味します。
・「懸魚(かけざかな)」の場合、「漁師が漁が上手くいったお礼として神に供える魚」や「正月につるしておいて、少しずつ切り取って食べる塩引の魚」を意味します。