この記事では、「下垂」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「下垂」の正しい読み方は「かすい」と「げす」どちら
胃の病気では「胃下垂」がおなじみですが、この「下垂」の読み方は「かすい」「げす」のどちらが正しいのでしょうか。
正しい読み方の結論
「下垂」の正しい読み方は「かすい」です。
漢字の「下」は音読みで「カ」「ゲ」と読め、「垂」は音読みで「スイ」と読むことができますが、「下垂」は「げすい」とは読みません。
また「垂」は「ス」とは読まないので「下垂」を「げす」と読むのも間違いになります。
なお「げす」と読む熟語は「いやしい人」を意味する「下衆」がよく知られます。
「げす」と読んでしまうと「下衆」が連想されるので、「下垂」の読み間違いには注意しましょう。
「下垂」の意味
「下垂」は、ものが下に向かって垂れることです。
漢字の「下」は「ある場所より低いところ」を意味し、「垂」は「ものがぶら下がっているさま」を意味します。
これらの漢字を組み合わせた「下垂」はある物が下に向かって落ちている、ぶら下がっている状態を表しています。
一般に「下垂」は、物体が重力やゆるみによって下に垂れる様子を表す時に使われ、下に向かって垂れることは動詞形で「下垂する」と言います。
また、「胃下垂」「眼瞼下垂」(がんけんかすい)のように、体のある部位がゆるんで垂れ下がる病気の症名にも「下垂」が使われています。
類語は「垂下」(すいか)、「ぶら下がる」などです。
「下垂」は自然に垂れ下がる現象を指しますが、「垂下」と「ぶら下がる」は「意図的に垂れ下がる」というニュアンスを持つところが少し異なります。
「下垂」の言葉の使い方や使われ方
・『実った果実の重みで枝が下垂している』
・『女性は腹筋の力が弱いため、胃が下垂しやすい』
・『まぶたが垂れ下がって視野が狭くなる病気を眼瞼下垂という』
まとめ
「下垂」は物が下に向かって垂れることで「かすい」と読みます。
「げすい」「げす」と読み間違えないようにしましょう。