この記事では、普段は目にする機会が少ない「乃ち」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「乃ち」の正しい読み方は「すなわち」
「乃ち」は「すなわち」と読むのが正しい言葉です。
「乃」という漢字の訓読みにあたる読み方で、「ち」は送り仮名になります。
「乃ち」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「乃ち」の間違いやすい読み方は「のち」といえるでしょう。
「乃」は「乃木(のぎ)」や「莉乃(りの)」など苗字や名前に使用されることが多い漢字のため、「乃ち」本来の読み方を知らない場合は「のち」と読んでしまいがちです。
また、「乃」には「だい」や「なんじ」といった読み方があるものの、「乃ち」は「だいち」や「なんじち」などとは読まないので注意しましょう。
「乃ち」について説明
「乃ち」は接続詞のひとつで、「直前に述べた事柄を他の言葉で再説明する際」や、「直前に言及した事柄とその直後に述べる事柄が同一であることを示す際」に使用します。
前者の場合は「フランスの首都乃ちパリ」、後者の場合は「食べることは乃ち生きることだ」のように用います。
また、「前に挙げた事柄によって後に言及する事柄が違和感なく成立することを示す」役割もあり、この場合は「信じれば乃ち救われる」のように「〜れば」という言い方を受けるかたちで使用します。
そのほか、「乃ち」には名詞として「その時」や「むかし」「当時」といった意味合いで使用されたり、副詞として「たちまち」「すぐに」「既に」「もう」などの意味で使われたりすることもあります。
なお、「すなわち」は「乃ち」以外に「即ち」や「則ち」と表記することもあります。
まとめ
「乃ち」の正しい読み方は「すなわち」です。
「乃」は人名に使われるイメージが強い漢字ですが、「乃ち」は「のち」とは読まないので注意が必要です。
「乃ち」の意味や使用例についてもチェックしておきましょう。
ぜひ漢字の読み方を正しく理解する参考にしてください。