この記事では、「何卒」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「何卒」の正しい読み方は「なにそつ」と「なにとぞ」どちら
「何卒」の正しい読み方を考えるために、この熟語に使われている漢字の個別の読みを、最初に確認します。
「何」の漢字の音読みは「カ」で、訓読みは「なに・なん」です。
また、「卒」の漢字の音読みは「ソツ」で、訓読みは「しもべ・お(える)・にわ(かに)・つい(に)」です。
ここからは、二つの漢字を訓読み+音読みで繋ぎ、いわゆる「湯桶読み」で読めば、「なにそつ」と読むことが出来ます。
しかし、「卒」に「とぞ」との読みがないので、「なにとぞ」とは読めそうにありません。
さて、「何卒」の正しい読み方は「なにそつ」と「なにとぞ」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「何卒」の読み方は「なにとぞ」が正しく、「なにそつ」と読むのは間違いです。
先に漢字の個別の読みからは、「なにとぞ」とは読めそうにないと記しましたが、なぜこの読み方ができるのでしょうか。
これは、いわゆる「熟字訓」と呼ばれる読み方で、漢字の個別の読みを繋げた読み方ではなく、熟語全体に読みを当てる読み方です。
従って、漢字の個別の読みからは、推察することが出来なかったのです。
「何卒」の意味
「何卒」とは、「相手に対して、強くお願いし、希望する気持ち」を表す言葉で、「どうか」と同じような言葉です。
「何卒」の言葉の使い方や使われ方
・『何卒宜しくお願い申し上げます』
・『締め切り日までにご提出いただきますよう、何卒ご協力の程、お願い申し上げます』
まとめ
「何卒」の読み方は「なにとぞ」が正しく、「なにそつ」と読むのは間違いです。
また、この「何卒」とは、「相手に対して、強くお願いし、希望する気持ち」を表す言葉です。