この記事では、「何某」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「何某」の正しい読み方は「なにがし」と「なにぼう」どちら
「何某」には2つの読み方があります。
1つ目は「なにがし」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「某」だけでも訓読みで「なにがし・それがし」と読みます。
2つ目は「なにぼう」で、訓音読みになります。
訓音読みとは、訓読みと音読みが組み合わさった読み方で、「湯桶読み(ゆとうよみ)」とも言います。
「ゆ」は訓読み、「とう」は音読みであるからです。
正しい読み方の結論
「何某」の正しい読み方は、「なにがし」「なにぼう」の2つです。
ただし、読み方により意味が違ってきます。
「何某」の意味
「何某」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「なにがし」と読む場合、「特に金額など、数量があまり多くないことを漠然と表す」「人・事物・場所などについて名などがはっきりしない時や、あいまいにしたい時に使う代名詞、どこそこやだれそれなど」「自分をへりくだる時に使う代名詞」という意味です。
「某」は元々「梅」を表す漢字でしたが、「冒(ボウ)・帽(ボウ)」と音が似ているために「おおわれてはっきりしないもの」という意味で使われる様になり、そこから「漠然としたもの」という意味に変化しました。
「なにぼう」と読む場合、「姓名をはっきりさせずに特定の人を示す語」という意味です。
「何某」の言葉の使い方や使われ方
「何某」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『フリーターとして月に何某(なにがし)かの収入を得る』
・『日本橋の何某(なにがし)という老舗料亭で商談する』
・『有名作家の何某(なにぼう)が炎上する』
まとめ
今回は「何某」の読み方について紹介しました。
「何某」は「なにがし」も「なにぼう」も正しい読み方で、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。