最近「全員」という言葉の読み方に変化が見られると指摘する声が聞かれますが、本来の正しい読み方とは何なのでしょうか。
今回は、「全員」の正しい読み方と意味について解説します。
「全員」の正しい読み方は「ぜんいん」と「ぜいいん」どちら
「全員」という言葉の読み方として一般的に使われているのは「ぜんいん」と「ぜいいん」の2つです。
「ぜんいん」と「ぜいいん」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「全員」の正しい読み方は「ぜんいん」で「ぜいいん」は誤りです。
「全員」の「全」は「全部(ぜんぶ)」「完全(かんぜん)」など「ぜん」と読みます。
「員」は「員数(いんすう)」「会員(かいいん)」など「いん」という読み方があります。
2つの漢字それぞれの読み方を合わせた「ぜんいん」が「全員」の正しい読み方です。
「ぜんいん」の読み方を実際に発音するときに鼻にかかったように発音すると「ぜーいん」という音の連なりに近い発音で読まれることがあります。
「ぜーいん」という音を書き言葉に直したときに「ぜいいん」になったと考えられますが、読み方としては正しいものではありません。
「全員」の意味
「全員」とは、「集団に所属する全ての人」を意味する言葉です。
特定の集団に含まれるすべての人を指す言葉であり一人の漏れや欠けもない皆を指します。
例外なく全ての人を表す言葉なので特定の人を除く場合は用いられない表現です。
「全員」の言葉の使い方や使われ方
・『朝練は全員参加が義務付けられている』
・『全員揃って参加する』
・『参加者の全員が反対の意見を表明した』
まとめ
「全員」の正しい読み方は「ぜんいん」で「ぜいいん」は鼻にかかった発音に引きずられて広まった誤った読み方です。
似たような経緯で間違った読み方をされている言葉は多いので注意してください。