この記事では、「勿れ」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「勿れ」の正しい読み方は「なかれ」
「勿れ」は「なかれ」と読むのが正しい言葉です。
「勿」という漢字を訓読みで読んだ言葉になり、送り仮名として「れ」が使われています。
「勿れ」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「勿れ」の間違いやすい読み方は「もちれ」や「ぶつれ」です。
漢字の「勿」は「もち」「ぶつ」とも読みますが、「勿れ」を「もちれ」や「ぶつれ」と読むケースは見当たりません。
また、「そう」や「いそが(しい)」と読む「匆」は「勿」と形がよく似ているため、両者を混同して読まないよう気をつけましょう。
「勿れ」について説明
「勿れ」は「禁止の意味」を示す言葉です。
形容詞の「なし」の命令形に該当し、「〜してはいけない」「〜することがないように」「〜するな」といった意味合いがあります。
「勿れ」は日常会話ではあまり耳にしない言葉で、文学やことわざなどにおいて多く使用されています。
「勿れ」を使った例として特に有名なのは、明治時代に発表された与謝野晶子の長詩「君死にたまふこと勿れ」といえるでしょう。
近年では、漫画やドラマで話題になった「ミステリと言う勿れ」のタイトルにも使われています。
ことわざでは、「自らこちらに来るものを拒んではならず、自ら去るものを引き止めてはならない」という意味がある「来る者は拒むこと勿れ、去る者は追うこと勿れ」などが有名です。
まとめ
「勿れ」の正しい読み方は「なかれ」です。
「もちれ」や「ぶつれ」と読んだり、形が類似する漢字と混同して読んだりしないよう注意することが必要です。
「勿れ」の意味や使用例についてもチェックしておきましょう。
ぜひ参考にして、漢字の読み方をマスターしてください。