この記事では、「召人」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「召人」の正しい読み方は「めしゅうど」と「しょうじん」どちら
「召人」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて、確認します。
「召」の漢字の音読みは「ショウ」で、訓読みは「め(す)」です。
また、「人」の漢字の音読みは「ジン・ニン」で、訓読みは「ひと」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「しょうじん」と読めることが分かりますが、「めしゅうど」とは、読めそうにないことが分かります。
さて、「召人」の正しい読み方は「めしゅうど」と「しょうじん」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論として「召人」の正しい読み方は「めしゅうど」で、「しょうじん」と読むのは間違いです。
先の漢字の個別の読みからは、読めそうもない「めしゅうど」がなぜ正しい読み方なのでしょうか。
実はこの「めしゅうど」との読み方は、二つの漢字を訓読み+訓読みで繋げた「めしひと」が音変化したものなのです。
まず、「ひと」または連濁により「びと」となった読み方が、「ウ音便」により「うと」と変化し、さらに発音しやすくするために、これが「うど」と変化して、「召人」の読みは「めしうど」と変化します。
そして、さらに前の語と後ろの語の音が合わさる現象である「音韻融合」により、「めしゅうど」と変化したのです。
各音変化の詳細は割愛しましたが、何ステップ者もの音変化「音便」により、「めしひと」が「めしゅうど」となったのです。
これと同様の音便は、「狩人」を「かりゅうど」と読む例でも見られます。
「召人」の意味
「召人」とは、「舞楽などをするために召された人のこと」を意味する言葉です。
「召人」の言葉の使い方や使われ方
・『京の都から召人が密かに集められ、地方に流された先の上皇をお慰めした』
・『召人として取り立てられ、京の都に上ることを夢見て、彼は神社での雅楽の奉仕を熱心に行っています』
まとめ
「召人」の正しい読み方は「めしゅうど」で、「しょうじん」と読むのは間違いです。
また、この「召人」とは、「舞楽などをするために召された人のこと」を意味する言葉です。