この記事では、「囃子」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「囃子」の正しい読み方
「囃子」の正しい読み方は「はやし」です。
「はやし」は熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「囃子」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「囃子」は「ぞうし」「ざっし」などと間違って読まれることがあります。
「囃子」について説明
「囃子」とは「能・狂言・歌舞伎など日本の芸能で、拍子をとったり、雰囲気を盛り上げるために演奏する音楽」という意味です。
打楽器と管楽器がメインでリズムを作りますが、中には唄や三味線などが使われることもあります。
2つ目は転じて、「芸人が登場する時のBGM」という意味です。
「囃子」は音楽用語として「祭り囃子」「お囃子」などと使われます。
因みに、桃の節句に飾られる雛人形の「五人囃子(ごにんばやし)」は、「笛・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓(たいこ)・地謡(じうたい)」の5人の楽隊を表します。
「囃子」の言葉の由来
「囃子」という言葉は漢字の意味から成り立っています。
「囃」は「調子にのせる」「言いたてる」から転じて「歌や舞の調子をとるかけ声や鳴り物」という意味、「子」は「親から生まれたこども」から転じて「語調を整えるために物の名に付ける語」という意味です。
「はやし」という読みかたの語源は「はやす」という言葉で、「周囲がほめそやし、引き立てて栄える様にすること」という意味です。
まとめ
今回は「囃子」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。