この記事では、「国領」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「国領」の正しい読み方は「こくりょう」と「くにりょ」どちら
「国」という漢字は訓読みでは「くに」と読み、音読みでは「こく」と読みます。
そして、「領」という漢字は訓読みでは「領(おさ)める」や「領(う)ける」、「かなめ」や「かしら」、「うなじ」、「えり」と読み、音読みでは「りょう」と読みます。
「国領」の場合、「国」と「領」それぞれに音読みを当て、「こくりょう」と読むのが正解です。
正しい読み方の結論
「国領」の正しい読み方は「こくりょう」になります。
「国領」の意味
「国領」とは、「国衙領(こくがりょう)」のことであり、「平安時代、私領である荘園に対して、国衙(=国司)の支配下にあった土地」を意味する言葉です。
「国衙(こくが)」とは、「日本の律令制において、国の役所が設けられていた区画」を意味します。
11世紀頃、日本は荘園制が施行され、各地で荘園が増加していましたが、荘園領主のいない公領(公権力の支配下にある土地)も多く残っていました。
これらの土地を「国領」(=国衙領)と呼びます。
「国領」の言葉の使い方や使われ方
・『国衙領は11世紀、郡や郷、保や村、名など、諸所領から構成されるようになった』
・『鎌倉幕府が成立すると、国領には守護や地頭の勢力下に加えられた』
・『国領は、豊臣政権による太閤検地によって廃止となった』
まとめ
・「国領」の正しい読み方は「こくりょう」になります。
・「国領」とは、「国衙領(こくがりょう)」のことであり、「平安時代、私領である荘園に対して、国衙(=国司)の支配下にあった土地」を意味する言葉です。