この記事では、「失権」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「失権」の正しい読み方は「しっけん」と「うしけん」どちら
「失権」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みを確認します。
「失」の漢字の音読みは「シツ」で、訓読みは「うしな(う)」です。
また、「権」の漢字の音読みは「ケン・ゴン」で、訓読みは「いきお(い)・おもり・はか(る)・かり」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「しつけん」と読め、これが発音を容易にするための音変化で「つ」が詰まった発音の「っ」に音変化すれば、「しっけん」と読める可能性があることが分かります。
また、訓読み+音読みで繋いで、重箱読みすれば、「うしけん」と読めそうにも思えます。
しかし、「失」の漢字の訓読みは「うし(なう)」ではなく、「うしな(う)」であることから、こんな読み方には無理があり、間違いではとも推察されます。
さて、「失権」の正しい読み方は「しっけん」と「うしけん」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「失権」の正しい読み方は「しっけん」で「うしけん」と読むのは、先に推察した通り、間違いです。
「失」の漢字を使った熟語では、「しつ」と読ませるのが一般的で、辞書で調べた範囲では訓読みの「うしな(う)」と読ませる熟語は見当たりませんでした。
「失権」の意味
「失権」とは「既得の権利や権力を失うこと」を意味する言葉です。
「失権」の言葉の使い方や使われ方
・『汚職の絶えない国では、政権交代によって失権を恐れる有力者や団体が多く、選挙によって政権交代が中々起きない点が課題と言えます』
・『既得権の打破を訴えるある地方政党は、失権を恐れる団体や有力者からの強い反発を受けつつも、選挙毎に勢力を拡大しています』
まとめ
「失権」の正しい読み方は「しっけん」で、「うしけん」と読むのは間違いです。
また、この「失権」とは「既得の権利や権力を失うこと」を意味する言葉です。