この記事では、「女房」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「女房」の正しい読み方は「にょうぼ」と「にょうぼう」どちら
「女房」には3つの読み方があります。
1つ目は「にょうぼう」で、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
2つ目は「にょうぼ」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法です。
「女」の音読みは「じょ・にょ・にょう」、「房」の音読みは「ぼう・ほう」です。
因みに、辞書によっては「にゅうぼう」という読み方が掲載されていますが、これは「にゅうぼう」と書いて「にょうぼう」と読んだものであり、発音上は「にょうぼう」になります。
正しい読み方の結論
「女房」の正しい読み方は「にょうぼう」「にょうぼ」の2つになります。
ただし、読み方により多少意味が違ってきます。
「女房」の意味
「女房」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「にょうぼう」と読む場合、「夫が自分の妻をさしていう語」「女官がいる部屋、または朝廷に仕える女官で、一人住みの部屋を与えられた者」「貴族の家に仕える侍女」「女性、または愛情の対象となる女性の一般名称」という意味です。
「女房」の由来は「使用人の女性が済んでいる部屋」からきています。
平安時代の貴族は、身の回りの世話をする使用人の女性を屋敷に住まわせ、専用の部屋に住まわせていました。
ここから「家で身の回りの世話をする女性」という意味で「夫から見た妻」という意味で使われる様になったのです。
「にょうぼ」は「にょうぼう」から変化した言葉で、主に「夫が自分の妻をさしていう語」という意味です。
「女房」の言葉の使い方や使われ方
「女房」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『女房(にょうぼう)に頭が上がらない』
・『家で女房(にょうぼう)と子供が待っている』
・『うちの女房(にょうぼ)は自慢のタネだ』
まとめ
今回は「女房」の読み方について紹介しました。
「女房」の正しい読み方は「にょうぼ」「にょうぼう」の2つで、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。