この記事では、「字面」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「字面」の正しい読み方は「じづら」と「じめん」どちら
「字面」の正し読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている個別の漢字の読みを確認します。
「字」の漢字の音読みは「ジ」で、訓読みは「あざ」です。
また、「面」の漢字の音読みは「メン」で、訓読みは「おも・つら」です。
ここから、二つの漢字を音読み+訓読みで繋げれば、「じつら」と読め、また音読み+音読みで繋げれば、「じめん」と読めます。
しかし、「じづら」とは読めないように思われます。
さて、「字面」の正しい読み方は、「じづら」と「じめん」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
「字面」の読み方は、一般的には「じづら」と読まれることが多いですが、辞書には「じめん」との読みが併記されているものも多く、いずれの読み方も正しいと言えます。
先に「じつら」とは読めるけれど、「じづら」とは読めそうにないと記しましたが、実はこの「じづら」は「じつら」を読みやすくするための音変化である「連濁」と呼ばれる変化をしたものです。
「連濁」は二つの語が熟語となった際に、発音を容易にするために後ろの語の清音が濁音に変化する現象です。
これにより、「つら」が「づら」に変化したのです。
「字面」の意味
「字面」とは、「文字の形状や配列や、それからから受ける印象のこと」及び、「書かれた文章の表面的な意味」を指す言葉です。
「字面」の言葉の使い方や使われ方
・『手紙の字面だけを見ていると、彼女の本当の気持ちは理解できません』
・『これは有名な書道家の作品ですが、前衛的て字面だけでは上手なのか、素人には分かりません』
まとめ
「字面」の読み方は、一般的には「じづら」と読まれることが多いですが、「じめん」との読みも間違いではなく、いずれの読み方も正しいと言えます。
また、この「字面」とは、「文字の形状や配列や、それからから受ける印象のこと」及び、「書かれた文章の表面的な意味」を指す言葉です。
