この記事では、「尽く」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「尽く」の正しい読み方は「つく」と「ことごとく」どちら
「尽く」には3つの読み方があります。
1つ目は「つく」で、訓読みになります。
訓読みとは、漢字に日本語の意味をあてはめた読み方です。
2つ目は「ずく」で、訓読みです。
接尾辞として連濁(れんだく)になります。
連濁とは、2つ以上の語が組み合わさる時に、読み易くする為に後に付く語を清音から濁音に変化させる文法です。
3つ目は「ことごとく」で、こちらも訓読みです。
「尽」の音読みは「じん」、訓読みは「つ(くす)・つ(きる)・つ(かす)・すが(れる)・ことごと(く)」です。
正しい読み方の結論
「尽く」の正しい読み方は「つく」「ずく」「ことごとく」の3つです。
ただし、読み方により意味が違ってきます。
「尽く」の意味
「尽く」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「つく」と読む場合、動詞「尽きる」の文語系で「次第に減ってとうとうなくなる」「続いていたものが終わる」という意味です。
「ずく」と読む場合、名詞に付き、「その物だけを頼りとして強引に事を運ぶこと」を表す接頭辞です。
「ことごとく」と読む場合、「問題にしているもの全部」という意味です。
語源は「事事(ことごと)」という言葉で、「ものごとの全て」という意味です。
副詞として「ことごとく」と使われる様になり、漢字も「すっかりなくなる」という意味の「尽」が使われる様になりました。
「尽く」の言葉の使い方や使われ方
「尽く」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『面接を尽く(ことごとく)落ちて自信をなくす』
・『最後にとうとう力尽く(つく)』
・『腕尽く(ずく)で連れて行く』
まとめ
今回は「尽く」の読み方について紹介しました。
「尽く」の正しい読み方は「つく」「ずく」「ことごとく」の2つで、読み方により使い方が変わってきます。
正しく読める様に覚えておきましょう。