この記事では、「常軌を逸する」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「常軌を逸する」の正しい読み方
「常軌を逸する」の正しい読み方は「じょうきをいっする」です。
「じょう・き/いっ(する)」は全て音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「逸」の音読みは「いつ」ですが、「いっ」と読むのは促音化(そくおんか)です。
促音化とは、2つの語が組み合わさって1つの語になる時に、発音しやすくするため、前の語の語尾が「っ」に変化する文法です。
「常軌を逸する」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「常軌を逸する」は「とこきをいっする」「じょうきをめんする」などと間違って読まれることがあります。
「常軌を逸する」について説明
「常軌を逸する」とは、「普通の時にはしない様な、常識はずれの言動を取ること」という意味です。
病気や強いショックを受けた時、またはパニック状態に陥った時などに、精神状態が不安定になり、普通ならまずしない異常な行動を取ることを表します。
「常軌を逸する」は「怒りのあまり常軌を逸する」「酒に酔って常軌を逸する」などと使われます。
似た意味の言葉に「正気を失う(しょうきをうしなう)」があり、「通常の精神状態ではなくなること」という意味です。
「常軌を逸する」は「言動・思想を表す語」、「正気を失う」は「状態を表す語」という違いがあります。
「常軌を逸する」の言葉の由来
「常軌を逸する」は「常軌+を+逸する」で成り立っています。
「常軌」は「つねにふみ行うべき道」「普通のやり方や考え方」という意味、「を」は接続助詞、「逸する」は「ある枠から外れる」という意味、「常軌を逸する」で「普通のやり方や考え方から外れること」になります。
まとめ
今回は「常軌を逸する」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。