本や論文などで時々見かけるのが「後段」という言葉です。
この言葉にはどのような意味があり何と読めばいいのでしょうか。
今回は、「後段」の正しい読み方と意味について解説します。
「後段」の正しい読み方は「こうだん」と「ごだん」どちら
「後段」の読み方を漢字の読みから推察すると「こうだん」と「ごだん」が浮かびます。
「こうだん」と「ごだん」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「後段」の正しい読み方は「こうだん」と「ごだん」の両方です。
「後」には「後退」【こうたい】「後方」【こうほう】など「こう」という読み方と、「後日」【ごじつ】「食後」【しょくご】など「ご」という読み方があります。
「段」は「段落」【だんらく】「階段」【かいだん】など「だん」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせてできる「こうだん」と「ごだん」はどちらも「後段」の正しい読み方です。
一般的には「こうだん」が広く使われていますが「ごだん」も間違いではありません。
「後段」の意味
「後段」とは、「文章や筋書きなどの後の部分」を意味する言葉です。
文章や話を大きく切るとき「段」という表現を使います。
全体の前の部分を「前段」といい、中ほどが「中段」で最後の方に当たる後の部分が「後段」です。
章や部のようにはっきりと示されているものではなく、全体を大きく分けた後の部分を大まかに指すときに使う言葉です。
「後段」の言葉の使い方や使われ方
・『詳しい内容は後段で説明する』
・『前段で感じた不満は後段で解消されている』
・『発展的な内容は後段にまとめられている』
まとめ
「後段」は「こうだん」と「ごだん」のどちらでも正しい読み方です。
論文などある程度長い文章で用いられることが多く、「」記述の位置関係を示す重要な言葉なので正しい意味と読み方を覚えておきましょう。