この記事では、「拾遺」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「拾遺」の正しい読み方は「しゅうい」と「すてい」どちら
「拾遺」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みを確認します。
「拾」の漢字の音読みは「シュウ・ジュウ」で、訓読みは「ひろ(う)」です。
また、「遺」の漢字の音読みは「イ・ユイ」で、訓読みは「のこ(す)・わす(れる)・す(てる)」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「しゅうい」と読めることが分かります。
しかし、「拾」の漢字に「すて(る)」との読みがないことから、「すてい」と読むことは間違いだろうと推察されます。
さて、「拾遺」の正しい読み方は「しゅうい」と「すてい」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「拾遺」の正しい読み方は「しゅうい」で、「すてい」と読むのは、先に推察した通り間違いです。
そもそも、「拾」の漢字の訓読みは「ひろ(う)」で、「す(てる)」の漢字表記は「捨てる」で、「拾」と「捨」を取り違えられていると推察されます。
そして、もし正しい訓読みの「ひろ(う)」と「遺」の漢字の音読みの「イ」繋いで「ひろい」と読んだとしても、この読み方も間違いです。
「拾遺」の意味
「拾遺」とは、「漏れ落ちたものを拾って補うこと」を意味する言葉です。
「拾遺」の言葉の使い方や使われ方
・『拾遺の言葉は、平安中期の勅撰和歌集である拾遺和歌集でしか聞いたことがありません』
・『見逃している過失を見つけ、それを補い正すことを意味する拾遺補闕(しゅういほけつ)と言う難しい四字熟語があります』
まとめ
「拾遺」の正しい読み方は「しゅうい」で、「すてい」と読むのは間違いです。
また、この「拾遺」とは、「漏れ落ちたものを拾って補うこと」を意味する言葉です。