正常ではない状態を表す言葉として「擾乱」がありますが、具体的に何を表しどう読む言葉なのでしょうか。
今回は、「擾乱」の正しい読み方と意味について解説します。
「擾乱」の正しい読み方は「じょうらん」と「ゆうらん」どちら
「擾乱」という言葉の読み方は漢字を見て推測すると「じょうらん」と「ゆうらん」だと思われます。
「じょうらん」と「ゆうらん」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「擾乱」の正しい読み方は「じょうらん」です。
「擾」には「喧擾」【けんじょう】「騒擾」【そうじょう】など「じょう」という読み方のほか、「擾れる」【みだれる】「擾ぐ」【さわぐ】「擾わしい」【わずらわしい】「擾らす」【ならす】などの読み方があります。
「乱」は「乱立」【らんりつ】「波乱」【はらん】など「らん」と読みます。
音読みを組み合わせた「じょうらん」が「擾乱」の正しい読み方です。
「擾」に「ゆう」という読み方はありません。
「ゆうらん」は「擾」と「優」【ゆう】を見間違えたことによる誤読です。
「擾乱」の意味
「擾乱」とは、「入り乱れて騒ぐこと」を意味する言葉です。
多くの人や物が入り乱れて騒々しくしているさまを表す言葉で、一般的には「騒乱」や「動乱」と同じように平穏をかき乱す紛争の意味合いで使われます。
気象用語では大気が乱れている状態を「擾乱」といいます。
「擾乱」の言葉の使い方や使われ方
・『じょうらんの影響で都の治安が下がった』
・『擾乱は三日で鎮圧された』
・『気象擾乱の影響により天気が不安定になっている』
まとめ
「擾乱」の正しい読み方は「じょうらん」で「ゆうらん」は漢字の見間違いによる間違った読み方です。
部首の違いを見落とさないようしっかり確認して読みましょう。