この記事では、「故」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「故」の正しい読み方は「こ」や「ゆえ」
漢字の「故」は、音読みで「こ」、訓読みで「ゆえ」や「もと」、「ふる」、「ことさら」と読みます。
「故」には「古い」「昔の」、「もともと」、「特別な事柄」、「わざわい」、「わざわざ」といった意味があります。
また、「わけ」や「亡くなる」「亡くなった」という意味を表す場合もあります。
「故」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「故」の間違いやすい読み方は「ぜ」です。
「故」は「どうして」を意味する「何故」という言葉に使われていますが、「何故」は「なにゆえ」と読むほかに「なぜ」とも読みます。
このため「故」を「ぜ」と読んでしまう可能性がありますが、「故」そのものの読み方の中に「ぜ」は含まれないため注意が必要です。
また、「故」と同じ部首である「攵」が使われている「放(ほう)」や「政(せい)」などと取り違えて読むことがないよう気を付けましょう。
「故」を使った熟語
「故」は様々な熟語に使われています。
次に、その一例を紹介します。
「故事」
「故事」は「こじ」と読む熟語で、「昔起きた出来事」や「古くから伝わってきた事柄」という意味があります。
「故事にもとづく」などと使われます。
なお、故事が由来となった言葉のことを「故事成語」と言います。
「事故」
「じこ」と読む「事故」は、「思いがけず起きた悪い出来事」や「物事の進行などを妨げる予想外の事態」を意味します。
「突然の事故にあう」のように使用します。
「故人」
「故人」は「こじん」と読む言葉で、「亡くなった人」という意味を持ちます。
「故人の思い出を偲ぶ」などと使われます。
まとめ
「故」は「こ」や「ゆえ」、「もと」、「ふる」、「ことさら」と読む漢字です。
「何故」を「なぜ」と読むこともありますが、「故」の読み方に「ぜ」は含まれていないので注意が必要です。
ぜひ参考にして、漢字の正しい読み方を覚えていきましょう。