どこかで聞いたことがあるかも?
この記事では、「有明の月」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「有明の月」の正しい読み方は「ゆうめいのつき」と「ありあけのつき」どちら
「有明の月」は正しくは「ありあけのつき」と読みます。
正しい読み方の結論
「有明の月」は「ありあけのつき」と読みます。
「有明の月」の意味
「有明の月」とは、「(陰暦の16日以後)明け方になっても空に残っている月」を指す言葉であり、「有明」は「明け方」という意味を指す言葉です。
「月」は太陽と地球との位置によって「新月」や「三日月」、「満月」など、満ちては欠けてその姿を変えていきます。
ただし、「有明の月」とは「明け方になっても残っている月」の総称であるため、このうちのどれかを指した名称ではありません。
具体的には、満月から新月までの「月」、月齢で言うと月齢15歳から29歳までの「月」が「有明の月」ということになります。
「有明の月」をどこかで聞いたことがあるという方は、もしかしたら古典の授業で触れたのではないでしょうか?
「有明の月」というワードが用いられた有名な歌に「素性法師」が詠んだ「今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな」があります。
この歌を現代語に訳すと、「あなたが今すぐ逢いに来ると言うから、9月の長い夜をひたすら待っていたが、有明の月が出てきてしまった」と言ったところでしょうか?今すぐ逢いに行くという相手の男の言葉を信じたものの、明け方まで待ちぼうけを食らった女性の寂しさを詠んだ歌とされています。
「有明の月」の言葉の使い方や使われ方
・『朝目覚めて窓の外を眺めると、有明の月が見えていた』
まとめ
・「有明の月」は「ありあけのつき」と読みます。
・「有明の月」とは、「(陰暦の16日以後)明け方になっても空に残っている月」を指す言葉です。