この記事では、「業として」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「業として」の正しい読み方
「業として」の正しい読み方は「ぎょうとして・なりわいとして」です。
「ぎょう(として)」は音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「なりわい(として)」は習慣的に使われている読みかたになります。
「業として」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「業として」は「ごうとして」「わざとして」などと間違って読まれることがあります。
「業」を「ごう」と読む場合、仏教的な運命を背負っていることを表しますが、今回は職業に関する言葉ですので誤りになります。
「業として」について説明
「業として」とは、「暮らしのための手段としての職業として」という意味です。
法律用として、条文で「○○を業とするもの」と表記される場合、「ぎょう」と読みます。
一般的に「生活のためにする仕事」という意味で使われる場合、「なりわい」と読むこともあります。
ただし、「なりわい」は正しくは「生業」と書き、「なりわい」という読み方は辞書に載っておらず、習慣的な当て字となります。
「業として」の言葉の由来
「業として」の「業」という漢字は、「ぎざぎざの装飾を施した楽器と、それを掛ける為の飾り板」の象形で、ここから「わざ」「しごと」「いた」という意味で使われる様になりました。
「なりわい」という読みかたは、「生業」からの転用で、元々「なりわざ」という読み方が変化したものであり、「五穀が実るようにつとめるわざ」、つまり「農業に従事すること」という意味の言葉です。
まとめ
今回は「業として」の読み方について紹介しました。
間違った読み方の例や、言葉の意味などを理解して、正しく読める様に覚えておきましょう。