むごたらしい状況など目を背けたくなる場面のことを「正視に耐えない」と表現しますが、「正視」という言葉はどのような意味で何と読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「正視」の正しい読み方と意味について解説します。
「正視」の正しい読み方は「せいし」と「しょうめ」どちら
「正視」という言葉の読み方として「せいし」と「しょうめ」が候補になります。
「せいし」と「しょうめ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「正視」の正しい読み方は「せいし」です。
「正」には「正確」【せいかく】「公正」【こうせい】など「せい」という読み方と、「正面」【しょうめん】「賀正」【がしょう】など「しょう」という読み方があります。
「視」は「視力」【しりょく】「注視」【ちゅうし】など「し」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「せいし」が「正視」の正しい読み方です。
「正視」の意味
「正視」とは、「正面からはっきりと見ること」を意味する言葉です。
薄目で見たり横目でみたりなどごまかすように見るのではなく、正面から堂々と向き合っているさまを表します。
本来の「正視」は目に屈折異常がないことを表す医学的な用語ですが、一般的にはこちらの意味で使われることはほとんどありません。
目を背けないで見ることが「正視」なので「嫌な物事から目を逸らすことなくきちんと向き合う」という意味でも使われている表現です。
「正視」の言葉の使い方や使われ方
・『気まずくて彼の顔を正視できない』
・『まばゆい輝きは正視できないほどである』
・『逃げ出したい気持ちを抑えて事実を正視する』
まとめ
「正視」の読み方は「せいし」が正しくしょうめ」と読むのは誤りです。
「正視できない」「正視に耐えない」など否定の言葉を伴って使うことが多いので正しい意味と読み方を知っておきましょう。