この記事では、「毅然」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「毅然」の正しい読み方は「がくぜん」と「きぜん」どちら
「毅然」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みを説明します。
「毅」の漢字の音読みは「キ」で、訓読みは「つよ(い)・たけ(し)」です。
また「然」の漢字の音読みは「ゼン・ネン」で、訓読みは「しか(り)・も(える)」です。
ここから、二つの漢字を音読み+音読みで繋げれば、「きぜん」と読むことが可能なことが分かります。
しかし、「毅」の漢字に「がく」との読みがないことから、「がくぜん」と読むのは、間違いではないかと考えられます。
さて、「毅然」の正しい読み方は「がくぜん」と「きぜん」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「毅然」の正しい読み方は「きぜん」で、「がくぜん」と読むのは、先に個別の漢字の読みから推察した通り、間違いです。
「がくぜん」と読まれる熟語としては「非常に驚くさま」を意味する「愕然」の言葉がありますが、次に記す「毅然」の意味とは全く異なるため、読み間違えると思わぬ誤解を招く恐れがあるので、十分に注意が必要です。
「毅然」の意味
「毅然」とは、「意志が強くしっかりしていて、ものごとに動じないこと」を意味する言葉です。
「毅然」の言葉の使い方や使われ方
・『会議で多くのメンバーが、不満を持ちながらも部長の意見に追従する中、彼は毅然として反対し続けた』
・『理不尽な要求は、毅然と断る勇気を持たないと、悪い連中の食い物にされます』
・『悪に毅然とした姿勢で立ち向かう彼は、警察官に向いていると言えます』
まとめ
「毅然」の正しい読み方は「きぜん」で、「がくぜん」と読むのは、明らかに間違いです。
また、この「毅然」とは、「意志が強くしっかりしていて、ものごとに動じないこと」を意味します。