この記事では、「浸漬」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「浸漬」の正しい読み方は「しんせき」と「しんし」どちら
「浸漬」の正しい読み方を考えるために、最初に
「浸漬」の熟語を構成する漢字の個別の読みについて説明します。
「浸」の漢字の音読みは「シン」で、訓読みは「ひた(す)」です。
また、「漬」の漢字の音読みは「シ」で、訓読みは「つ(ける)」です。
この漢字の読みからは、音読み+音読みで「しんし」と読めますが、「しんせき」とは、読めないと思われます。
さて、「浸漬」の正しい読み方としては、「しんせき」と「しんし」どちらが正しいのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論的には、「浸漬」の読み方は「しんせき」と「しんし」のいずれも正しいと言えます。
先に検証した通り、「浸漬」の正しい読み方は、二つの漢字の音読みを繋いだ「しんし」でした。
しかし、もともとは誤った読み方であった「しんせき」との読み方が広まったことから、追認された読み方で、いわゆる慣用読みです。
最初に「浸漬」が誤って「しんせき」と読まれたのは、「漬」の漢字が「責(せき)」に似ていたためだろうと思われます。
現在では、本来は間違った読みである「しんせき」の方が、広く使われていると言えます。
「浸漬」の意味
「浸漬」とは、「液体にひたすこと」や、「思想や流言等が次第に浸透していくこと」を意味する言葉です。
「浸漬」の言葉の使い方や使われ方
・『ご飯を炊く際には、事前に30分ほど水に浸漬した後に炊くのが一般的です』
・『焼酎に氷砂糖を入れ、そこに梅を浸漬させて1年ほどで梅酒が作られます』
まとめ
「浸漬」の読み方は「しんせき」と「しんし」のいずれも正しいと言えます。
「しんし」との読みが本来の正しい読みですが、慣用読みとして現在では「しんせき」も正しいと言えます。
また、この「浸漬」とは、「液体にひたすこと」及び、「思想や流言等が次第に浸透していくこと」を意味する言葉です。