この記事では、「温ねる」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「温ねる」の正しい読み方は「おんねる」と「たずねる」どちら
結論から述べると、「温ねる」は「たずねる」と読みます。
「温」という漢字は訓読みでは「温(あたた)かい」や「温(ぬく)もり」と読み、音読みでは「おん」と読みます。
したがって、本来であれば、「温」に「温(たず)ねる」という用法はありませんが、これには後述する四字熟語が関係しています。
正しい読み方の結論
「温ねる」の正しい読み方は「たずねる」になります。
「温ねる」の意味
「温ねる」には「復習する」や「よみがえらせる」という意味が含まれています。
同じく、「たずねる」と読む「尋(たず)ねる」や「訪(たず)ねる」とは全く意味の違う、同音異義語になるので注意しましょう。
本来、「温」という漢字に「温(たず)ねる」と読む用法はないことを上記で説明しました。
では、なぜ「温(たず)ねる」と読むようになったのかというと、これには儒教の経書の1つ「論語」の一説にある「温故知新」という語句が関係しています。
「温故知新(おんこちしん)」とは「故事など昔の事柄に触れて、そこから新たな知識や見解を得ること」を意味する四字熟語です。
この「温故知新」を「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」と日本語に書き下したことから、「温(たず)ねる」という用法が生まれたとも言われています。
「温ねる」の言葉の使い方や使われ方
・『故きを温ねて新しきを知るということで、歴史上の出来事を課題のテーマに設定した』
まとめ
・「温ねる」の正しい読み方は「たずねる」になります。
・「温ねる」には「復習する」や「よみがえらせる」という意味が含まれています。