この記事では、「狼狽」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「狼狽」の正しい読み方は「りょうがい」と「ろうばい」どちら
「狼狽」は「ろうばい」と読み、音読みになります。
音読みとは、漢字が伝わってきた中国の発音を元にした読み方です。
「狼」の音読みは「ろう」、訓読みは「おおかみ・みだ(れる)」、「狽」は音読みで「ばい」のみです。
「りょうがい」という読み方はありません。
正しい読み方の結論
「狼狽」の正しい読み方は「ろうばい」です。
「りょうがい」とは読みません。
「狼狽」の意味
「狼狽」の意味は「不意の出来事などに驚きあわててうろたえること」です。
全く予想もしなかったことが起きて、動揺して正常な思考ができなくなる状態のことです。
「狼狽」の語源は、中国の唐時代に書かれた随筆に出て来る一節にあります。
「狼」は「オオカミ」のことではなく、伝説上の生き物です。
「狽」もオオカミによく似た伝説上の生き物です。
「狼」は「前脚が長く、後ろ足が短い」、「狽」は「前脚が短く、後ろ足が長い」という体型でした。
そこで、「狼」の下半身に「狽」が乗る形で、短い脚を補って行動していたのです。
ところが、離れてしまうとバランスが倒れてしまい、慌てふためく様子から「狼狽」という言葉が使われる様になりました。
「狼狽」の言葉の使い方や使われ方
「狼狽」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『嘘を見抜かれて狼狽する』
・『財布を盗まれたことに気づいて狼狽する』
・『浮気を現場に乗り込まれて狼狽する』
まとめ
今回は「狼狽」の読み方について紹介しました。
「狼狽」の正しい読み方は「ろうばい」で、「りょうがい」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。