「禅譲」という言葉の正しい読み方はどのようなものなのでしょうか。
今回は、「禅譲」の正しい読み方と意味について解説します。
「禅譲」の正しい読み方は「ぜんじょ」と「ぜんじょう」どちら
「禅譲」という言葉の読み方として思いつくのは「ぜんじょ」と「ぜんじょう」の2つです。
「ぜんじょ」と「ぜんじょう」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「禅譲」の正しい読み方は「ぜんじょう」です。
「禅」には「禅宗」【ぜんしゅう】「座禅」【ざぜん】など「ぜん」と読みます。
「譲」は「譲渡」【じょうと】「移譲」【いじょう】など「じょう」と読みます。
漢字の読み方を組み合わせた「ぜんじょう」が「禅譲」の正しい読み方です。
「譲」を「じょ」とは読まないので「ぜんじょ」ではありません。
「禅譲」の意味
「禅譲」とは、「地位や権力を血縁者以外の人間に譲り渡すこと」を意味する言葉です。
子や孫など血縁者に譲り渡す相続や世襲ではなく、後継者と認めた他人に対して地位や権力を譲り渡すことを指します。
平和的に権力が譲り渡されることを意味するので相手を滅ぼして無理やり地位を奪い取るような行為は「禅譲」ではありません。
革命など暴力的な手段を用いたとしても最終的には双方の合意の上で権力が譲り渡されたとすれば「禅譲」に当たります。
本来は中国の皇帝が地位を譲り渡すことを意味する言葉でしたが、現在は指導者の地位や社長の役職など幅広く権力を譲り渡す意味で使われています。
「禅譲」の言葉の使い方や使われ方
・『後継者に権力が禅譲される』
・『創業社長から二代目社長に社長の椅子が禅譲された』
・『王権の禅譲が済み次第独立を宣言する』
まとめ
「禅譲」は「ぜんじょ」ではなく「ぜんじょう」が正しい読み方です。
特殊な状況でしか使わない言葉ですが正しい読み方と意味を覚えておきましょう。
