図書館や美術館などの施設の中には「私設」のものがあります。
この言葉は何を表すものでどう読むのが正しいのでしょうか。
今回は、「私設」の正しい読み方と意味について解説します。
「私設」の正しい読み方は「しせつ」と「わたしせつ」どちら
「私設」の読み方を漢字の読みを当てはめて考えると「しせつ」と「わたしせつ」になります。
「しせつ」と「わたしせつ」のどちらが正しい読み方なのでしょうか。
正しい読み方の結論
「私設」の正しい読み方は「しせつ」です。
「私」には「私邸」【してい】「私服」【しふく】など「し」という読み方と、「私達」【わたしたち】「私等」【わたしら】など「わたし」という読み方があります。
「設」は「設備」【せつび】「開設」【かいせつ】など「せつ」と読みます。
それぞれの読み方を合わせてできる「しせつ」と「わたしせつ」のうち「私設」の正しい読み方は「しせつ」です。
「私設」の意味
「私設」とは、「私人や私企業が設立すること」を意味する言葉です。
仕組みや設備を用意し組織や機関を立ち上げることを「設立」といいます。
学校や美術館など器としての建物や場所に加えて運営するための人員やシステムも含めて総合的に作り上げることを表します。
国や自治体などの公共が手がけるほか個人が主体となることもあり、私人や私企業が主体となって設立することを表す言葉が「私設」です。
公的に設立することを表す「公設」の反対語に当たります。
「私設」の言葉の使い方や使われ方
・『私設美術館を建設する』
・『私設図書館なので入場料が必要だ』
・『私設博物館ながら展示内容は充実している』
まとめ
「私設」の正しい読み方は「しせつ」で「わたしせつ」は間違いです。
読み間違えることがないように正しい読み方と意味を憶えておきましょう。