この記事では、「聰」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「聰」の正しい読み方は「そう」と「さとい」
「聰」は音読みで「そう」、訓読みで「さと・い」と読みます。
「聰」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「聰」は「聡」の旧字体であり、現在は人の名前以外ではあまり目にすることがありません。
そのため、読み方を知らない人は多いでしょう。
漢字に「恩(オン)」が含まれているように見えることから、憶測で「おん」と読んでしまう可能性があります。
「聰」について説明
「聰」は「聡」の旧字体で、「聡」と同様に、かしこい、さとるのが早い、判断力がある、という意味を持ちます。
旧字体の「聰」は、耳、心、開いた窓の象形を組み合わせた漢字になっており、周りの音に意識を向けて音を聞き取ることを表しています。
つまり、「聰」は周りの様子を素早く察知して理解や判断が早い様子、つまり賢いことを表す漢字になっているのです。
名前に「聰」のつく有名人には、脚本家の倉本聰(くらもとそう・1935年生)俳優の寺尾聰(てらおあきら・1947年生)などがいます。
ただし、現在は「聰」は人の名前に使うことはできません。
新字体の「聡」は人名漢字として使うことができ、「あきら」「さとし」「さと」などの名前にあてる漢字として人気があります。
また、「聰」を含む熟語には、判断や理解が早いことを意味する「聰明(そうめい)」や才知があることを意味する「聰慧(そうけい)」などがありますが、「聡明」「聡慧」と新字体で表記するのが一般的です。
まとめ
「聰」は「聡」の旧字体で「そう」「さと・い」と読みます。
漢字に「恩(オン)」が含まれているように見えますが「おん」とは読めないので注意しましょう。