この記事では、「裏口」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「裏口」の正しい読み方は「うらぐち」と「うらくち」どちら
「裏口」の正しい読み方を考えるために、最初に、この熟語に使われている二つの漢字の個別の読みについて確認します。
「裏」の漢字の音読みは「リ」で、訓読みは「うら」です。
また、「口」の漢字の音読みは「コウ・ク」で、訓読みは「くち」です。
ここから、二つの漢字を訓読み+訓読みで繋げれば、「うらくち」と読める可能性があることが分かります。
しかし、「口」の漢字に「ぐち」との読みがないことから、「うらぐち」と読むのは無理な様に思えます。
さて、「裏口」の正しい読み方は「うらぐち」と「うらくち」の、どちらなのでしょうか。
正しい読み方の結論
結論としては、「裏口」の正しい読み方は「うらぐち」で、「うらくち」と読むのは間違いです。
この「裏口」の言葉は、日常的にもしばしば使われる言葉で、多くの方は「うらぐち」が正しい読みであることはご存知でしょう。
しかし、先に個別の読みからは読むのが無理と思われる読み方が、なぜ正しいのかは意外と知られていません。
この理由は、日本語においては発音を容易にするための「連濁」と呼ばれる音変化を起こすことがあり、この音変化により、「うらくち」が「うらぐち」に音変化したのです。
「悪口(わるぐち)」や県名の「山口(やまぐち)」なども、同様に「連濁」によって清音の「くち」が、濁音の「ぐち」に変化した例です。
この機会に、こうした音変化について理解していただければと思います。
「裏口」の意味
「裏口」とは、「建物の裏側にある勝手口のこと」及びそこから転じた「正当でない手段で物事を行うこと」を意味する言葉です。
「裏口」の言葉の使い方や使われ方
・『泥棒は人目につきにくい裏口の鍵をこじ開けて、家に侵入したようです』
・『父親が大学の理事長をしているために、彼は裏口入学したのではと疑われていますが、そんな不正は全くありません』
まとめ
「裏口」の正しい読み方は「うらぐち」で、「うらくち」と読むのは間違いです。
また、この「裏口」とは、「建物の裏側にある勝手口のこと」及びそこから転じた「正当でない手段で物事を行うこと」を意味する言葉です。