この記事では、「遠離る」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「遠離る」の正しい読み方は「とおざける」と「えんりる」どちら
「遠離る」には2つの読み方があります。
1つ目は「とおざかる」で、熟字訓という読み方です。
熟字訓とは、2文字以上の漢字(熟字)に、本来の意味をあてはめて普段使わない読み方をする文法で、熟字に送り仮名が付く場合もあります。
2つ目は「とおざける」で、こちらも熟字訓になります。
「遠」の音読みは「えん・おん」、訓読みは「とお(い)・おち」、「離」の音読みは「り」、訓読みは「はな(れる)・はな(す)・か(る)・つ(く)・なら(ぶ)・かか(る)」です。
「遠離る」と表記する場合「えんりる」とは読みません。
正しい読み方の結論
「遠離る」の正しい読み方は「とおざける」「とおざける」の2つで、読み方により意味が違ってきます。
「えんりる」とは読みません。
「遠離る」の意味
「遠離る」の読み方による意味の違いは以下の通りです。
「とおざける」と読む場合、「自分であるものを側に寄せ付けないこと」「自分から相手との連絡を断つこと」です。
「とおざかる」と読む場合、「あるものが、自分の側から離れること」「相手が自分との連絡を断つこと」です。
「とおざかる」は「とほさかる」という古語で、「さかる」の語源は「避ける」と同じで「はなれる」という意味です。
「遠く離れる」という意味から「遠離る」という漢字があてはめられました。
「遠離る」の言葉の使い方や使われ方
「遠離る」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『内密な話をするので人を遠離る(とおざける)』
・『師匠は気難しくてメディアを遠離る(とおざける)』
・『見送る人たちが次第に遠離る(とおざかる)』
まとめ
今回は「遠離る」の読み方について紹介しました。
「遠離る」の正しい読み方は「とおざける」「とおざかる」で、「えんりる」とは読みません。
正しく読める様に覚えておきましょう。