この記事では、「錦」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「錦」の正しい読み方は「にしき」と「キン」
「錦」は訓読みで「にしき」と読み、音読みでは「キン」と読みます。
「錦」の間違った読み方や間違いやすい読み方
「錦」はかねへんと「帛」を組み合わせた漢字で、見た目の似ている漢字には「綿」があります。
そのため「綿」と間違えて「錦」を「わた」「めん」と読んでしまうこともあるでしょう。
「錦」を使った熟語
「錦」は、金銀の絹糸を使って文様を織ったきらびやかな布のこと、あるいは、その布のようにきらびやかで美しいさまを表す漢字です。
「錦」には総じて良い意味があり、多くの熟語に用いられています。
ここでは「錦織」「錦鯉」「錦心」について説明します。
「錦織」
「錦織(にしきおり)」は、金銀のさまざまな色糸を使って文様を織り出した織物のこと。
代表的なものに西陣織(にしじんおり)があります。
きらびやかで格式が高く、礼装や能衣装、仏具や表装などに用いられています。
苗字の「錦織」には「にしこおり」と読むものもあります。
「錦鯉」
「錦鯉(にしきごい)」は、体の色が白、赤、黒、黄金などの鮮やかな模様がある観賞用の鯉です。
鯉を品種改良したもので「錦」のように華やかで美しいことからそう呼ばれています。
「錦鯉」は総称で、紅白、昭和三色、黄金などさまざまな品種が作り出されています。
「錦心」
「錦心(きんしん)」とは、錦のように素晴らしい心、美しい心という意味です。
刺しゅうのように美しい言葉という意味の「繍口(しゅうこう)」と組み合わせて「錦心繍口」という使い方をすることもあります。
「錦心繍口」は、美しい心と言葉でつづられた素晴らしい文章を讃える時に使われます。
まとめ
「錦」は訓読みで「にしき」、音読みで「キン」と読みます。
形の似ている「綿(わた、メン)」と間違えないように注意しましょう。