この記事では、「長押」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「長押」の正しい読み方は「なげし」と「ながおし」どちら
「長押」の読み方として想定できるものに、「なげし」と「ながおし」があります。
「なげし」と「ながおし」の二つの読み方のうち、「長押」の正しい読み方はどちらでしょうか。
正しい読み方の結論
「長押」の正しい読み方の結論は、「なげし」が正しい読み方になります。
「長押」を「ながおし」と読むためには、「長押し」と「し」の送り仮名を打つ必要があります。
「長押」は古代の日本建築から採用されている「柱と柱をつなげるための木材」であり、その読み方は「なげし」と決められています。
そのため、「長押」を「ながおし」と読むのは誤読になります。
「長押」の意味
「長押」の意味は、「古来からの日本建築において、柱と柱の上部をつなげて構造を強化したり装飾にしたりするための部材」を意味しています。
「長押」というのは、「和室にある鴨居の上方に位置している装飾用部材」を指している言葉なのです。
古代には構造強化の実用性がありましたが、中世以降の「長押」は次第に実用とは関係のない装飾用に変わっていきました。
「長押」の言葉の使い方や使われ方
「長押」の言葉の使い方・使われ方を示すため、この言葉を使った例文を以下で紹介します。
・『和室の長押が傷ついたので補修することにしましたが、鴨居とセットで直す必要があるようです』
・『平安時代の寝殿造りの長押は柱を支えるための実用性がありましたが、中世以降の書院造りでは見た目の飾りに近くなりました』
・『現代の長押は少し出っ張っているので、そこにハンガーを掛けたりできる利便性もあります』
まとめ
この記事では、「長押」の正しい読み方「なげし」とその意味を紹介しましたがいかがでしたか?「長押」の読み方・意味・使い方を調べたいときは、この記事の内容を確認してみてください。