この記事では、「陽炎」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「陽炎」の正しい読み方は「かげろう」と「ようえん」どちら
「陽炎」には2つの読み方があります。
「かげろう」と読む場合、「熟字訓(じゅくじくん)」という読み方になります。
熟字訓とは、2文字以上の言葉(熟字)に、その言葉が持つ本来の意味をあてはめたものです。
「かげろう」の語源は「かぎろひ」という言葉で、明け方に日が昇りかけて地平線に見える、赤みを帯びた光のことです。
「かぎ」は「耀よう(かがよう)」から変化した言葉で「ちらつく」と意味、「ひ」は「火」のことで、揺れる炎の様に見える様子を表しています。
「ようえん」と読む場合、音読みになります。
音読みとは、元々感じが伝わってきた中国の発音に近い読み方のことです。
文語調であり、日常で使われることはあまりありません。
正しい読み方の結論
「陽炎」は「かげろう」「ようえん」のどちらも正しい読み方です。
ただし、日常では「かげろう」の方が良く使われています。
「陽炎」の意味
「陽炎」の読み方による意味は以下の通りです。
「かげろう」と読む場合、「天気のよい穏やかな日に、地面からゆらゆらと炎の様な空気の波が立ち上る現象」という意味です。
「ようえん」と読む場合、「かげろうと同じ意味、小説など語調による効果を考えた時の表現」という意味です。
「陽炎」の言葉の使い方や使われ方
「陽炎」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
・『夏の昼下がりに遠くで陽炎(かげろう)が見える』
・『山並みに沿って赤い陽炎(かげろう)が見える』
・『視界が美しい陽炎(ようえん)に包まれる』
まとめ
今回は「陽炎」の読み方について紹介しました。
「陽炎」は「かげろう」も「ようえん」も正しい読み方で、読み方により使い方が変わってきます。
正しく使える様に覚えておきましょう。