この記事では、「須らく」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「須らく」の正しい読み方は「すらく」と「すべからく」どちら
「須」という漢字は音読みで「す」と読み、この音読みでのみ用いられるのが一般的です。
見かけることはほとんどありませんが、実のところ「須」には訓読みもあり、「須(ま)つ」や「須(もち)いる」、「須(もと)める」、「須(しばら)く」と読むこともできるのです。
そして、「須(すべか)らく」も「須」の訓読みの1つになります。
したがって、「須らく」は「すべからく」と読むのが正解です。
正しい読み方の結論
「須らく」の正しい読み方は「すべからく」になります。
「須らく」の意味
「須らく」は本来「当然なすべきこと」や「是非ともそうすべきこと」という意味で用いられていましたが、今では「全て」や「ことごとく」という意味合いでも用いられています。
「須らく」は元々、漢文の読み下しに用いられていた読み方であり、大方、語尾に「○○べし」を伴って「当然なすべきこと」という意味を表していました。
それを踏まえると、「全て」や「ことごとく」という意味で用いるのは本来誤りですが、昨今ではむしろこちらの意味で用いられることが多いという逆転現象が起きています。
「須らく」の言葉の使い方や使われ方
・『国民は須らく法の下で護られるべきである』
・『人たる者は須らく礼儀や道義に背くような行いは避けるべきである』
・『ドライバーであれば、須らく交通ルールと歩行者の安全を守らなければならない』
まとめ
・「須らく」の正しい読み方は「すべからく」になります。
・「須らく」は本来「当然なすべきこと」や「是非ともそうすべきこと」という意味で用いられていましたが、今では「全て」や「ことごとく」という意味合いでも用いられています。