この記事では、「鼈甲」の読み方を分かりやすく説明していきます。
「鼈甲」の正しい読み方は「べっこう」と「きっこう」どちら
「鼈甲」の「鼈」は、音読みで「ベツ」、「ヘツ」、訓読みで「すっぽん」と読みます。
また「甲」は、音読みで「カン」、「コウ」、訓読みで「かぶと」、「きのえ」などと読むことができます。
「鼈」と「甲」を音読みにすると、「べっこう」になります。
しかし、「鼈」は「きつ」とは読まないので、「きっこう」と読むことはできません。
正しい読み方の結論
「鼈甲」は「べっこう」と読みます。
「きっこう」は漢字で「亀甲」と表すので、「鼈甲」とは異なります。
「鼈甲」は「きっこう」ではなく、「べっこう」と読むようにしましょう。
「鼈甲」の意味
「鼈甲」とは、熱帯地域に棲んでいるカメ目ウミガメ科タイマイ属に分類されるカメである「タイマイ(玳瑁)」の甲羅の加工品を意味しています。
現在は「ワシントン条約」により、タイマイの商業取引は禁止されています。
「鼈甲」の「鼈」は、「すっぽん」、「カメ目スッポン科キョクトウスッポン属のカメ」のことを表しています。
また「甲」は、「十干(じっかん)の一番目」、「こうら」、「よろい」などの意味を持っています。
「鼈甲」の言葉の使い方や使われ方
・『この鼈甲製の櫛は、私の祖母が大切にしていたものです』
・『蔵を整理していたら、鼈甲製の装飾品などが出てきました』
・『祖父はいつも鼈甲縁をした眼鏡をかけていました』
まとめ
「きっこう」の「亀」の漢字に比べると、「べっこう」の「鼈」は、とても難しい漢字が使われています。
「鼈」は漢字検定一級レベルの漢字のようです。
「鼈甲」の書き方は難しいかもしれませんが、「べっこう」と読むことは覚えておくようにしたいものです。