この記事では、「宸」の読み方を分かりやすく説明していきます。
うかんむりに辰で「宸」の読み方
「宸」という漢字は訓読みでは「のき」と読み、音読みでは「シン」や「ジン」と読みます。
「宸」の意味や解説
「宸」には「軒(のき)」や「天子の住まい」、「天子にかんする事柄に添える語」という意味が含まれています。
「宸」は「山の形をした屋根を持つ家」の象形である「うかんむり」に2枚貝が貝殻から足を出している象形たる「辰」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「軒(のき)」は「家の屋根の張り出した部分」や「ひさし」という意味を表す言葉です。
「天子」は「天上界の人」や「天帝(古代中国思想における、天地万物を支配する神や創造主のこと)に代わり、国を治める人」や「帝王(日本における天皇)」という意味を表す言葉になります。
「宸」の熟語での使い方や使われ方
・『宸慮』【しんりょ】
「天子の考え」や「叡慮」を意味する言葉です。
・『宸輿』【しんよ】
「天子の乗る輿」を意味する言葉です。
・『宸憂』【しんゆう】
「天子の悩み」や「天子の心配」を意味する言葉です。
・『宸筆』【しんぴつ】
「天子の直筆」や「勅筆」を意味する言葉であり、「宸翰(しんかん)」とも表現されます。
・『宸筆』【しんぴつ】
「天子の考え」を意味する言葉であり、「宸襟(しんきん)」とも表現されます。
・『宸衷』【しんちゅう】
「天子の心のうち」を意味する言葉です。
・『宸断』【しんだん】
「天子の裁き」や「天子の裁断」を意味する言葉です。
まとめ
「宸」は訓読みでは「のき」と読み、音読みでは「シン」や「ジン」と読む漢字でした。
そして、「宸」には「軒(のき)」や「天子の住まい」などの意味が含まれており、主に「天子にかんする事柄に添える語」として用いられている例が多いようです。