この記事では、「荏」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに任で「荏」の読み方
「荏」は音読みでは、「ニン」、「ジン」と読みます。
また、訓読みで「え」、「やわ(らか)」と読みます。
「荏」の漢字の意味や解説
「荏」は「やわらか」の意味があります。
さらに「荏(エ)」は、植物の「エゴマ(荏胡麻)」の別名になります。
他にも、「ジュウネン(十稔)」の呼び名があります。
「エゴマ」はシソ科シソ属に分類されている一年草の植物です。
原産は東南アジアで、日本では縄文時代には、すでに食されていたようです。
「エゴマ」の草丈は、60㎝から150㎝程度で、茎の断面は四角形になっています。
「エゴマ」の開花時期は9月から10月頃で、総状花序で4弁花の白い花が多数咲きます。
葉は単葉の互生で、青紫蘇に似ていますが、厚みと張りがあります。
「エゴマ」は全体に独特の香りがあり、種実や葉は食用に用いられています。
他にも、小鳥の餌に利用されています。
また、「荏」は「荏菽(ジンジュク)」で、マメ科ソラマメ属に属している一年草、または越年草の植物である「ソラマメ」のことを表しています。
「荏」の地名や名前での使われ方
・『荏原駅前通り』【えばらえきまえどおり】
富山県富山市にある地名です。
・『荏田東町』【えだひがしちょう】
神奈川県横浜市都筑区にある地名です。
・『荏隈町』【えのくままち】
大分県大分市にある地名です。
まとめ
「荏」は「くさかんむり」に「任」と書きますが、「くさかんむり」は漢字の冠の一つで、漢字では「草冠」と表記します。
草花に関することを表しています。
また、「任」は音読みで「ニン」、「ジン」、訓読みで「まか(す)」、「まか(せる)」と読んで、「まかせる」、「まかす」、「になう」などを表しています。
言葉の読み方や意味を知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。