この記事では、「莚」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに延で「莚」の読み方
「莚」という漢字は訓読みでは「むしろ」や「莚(の)びる」、「莚(はびこ)る」と読み、音読みでは「エン」と読みます。
「莚」の意味や解説
「莚」には「むしろ(竹やわら、ガマなどを編んで作られた敷物、また、風流な会合などの席という意味)」、「座席」や「会場」、「のびる」や「はびこる」という意味が含まれています。
「莚」は並び生えている草の象形である「くさかんむり」に「延」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「莚」の熟語での使い方や使われ方
・『針の筵』【はりのむしろ】
「一面に針が植えこまれた筵、転じて、一時の安心も得られない恐ろしい場所やいたたまれない境遇の例え」を意味する言葉です。
・『長筵』【ながむしろ】
「丈の長い筵」を意味する言葉です。
・『縄筵』【なわむしろ】
「縄を編んで作られた筵」を意味する言葉です。
・『法の筵』【のりのむしろ】
「仏法を説く場所」を意味する言葉です。
・『花筵』【はなむしろ】
「花ござ」や「草花などが一面に咲き揃っている様」、「花が散り敷いた様を筵に例えて言う語」を意味する言葉です。
・『張り筵』【はりむしろ】
「雨などを防ぐ目的で張り巡らす筵」を意味する言葉です。
・『帆筵』【ほむしろ】
「船の帆として用いた筵」を意味する言葉です。
・『相筵』【あいむしろ】
「男女が共寝をすること」を意味する言葉です。
・『綾筵』【あやむしろ】
「模様を織り出した筵」を意味する言葉です。
まとめ
「莚」は訓読みでは「むしろ」や「莚(の)びる」、「莚(はびこ)る」と読み、音読みでは「エン」と読む漢字です。
そして、「莚」には「むしろ」や「座席」、「のびる」や「はびこる」などの意味が含まれています。