この記事では、「蔦」の読み方を分かりやすく説明していきます。
くさかんむりに鳥で「蔦」の読み方
「蔦」という漢字は訓読みでは「つた」と読み、音読みでは「チョウ」と読みます。
また、名字として用いられる場合は「しま」や「じま」の読みが当てられることもあります。
「蔦」の意味や解説
「蔦」には「つた」という意味が含まれています。
「蔦」は並び生えた草の象形である「くさかんむり」とトリの象形である「鳥」を組み合わせ、「(茎から高く伸びる)つた」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「蔦(つた)」はブドウ科ツタ属に分類される蔓植物であり、「アマヅラ」や「ナツヅタ」、「モミジヅタ」とも呼ばれています。
「つた」という名称ですが、岩や他の植物につたって伸びることから命名されたそうです。
「蔦」の熟語での使い方や使われ方
・『木蔦』【きづた】
「ウコギ科に分類される蔓性植物」を意味する言葉です。
・『蔦漆』【つたうるし】
「ウルシ科に分類される蔓性植物」を意味する言葉です。
・『蔦葛』【つたかずら】
「つる草の総称」を意味する言葉です。
「蔦」の地名での使われ方
・『北白川蔦町』【きたしらかわつたちょう】
京都府京都市左京区に所在する地名です。
・『蔦元町』【つたもとちょう】
愛知県名古屋市中川区に所在する地名です。
「蔦」の名前での使われ方
・『大蔦』【おおつた】
長野県や岩手県、東京都に見られる日本の名字です。
・『岡蔦』【おかじま】
香川県に見られる日本の名字です。
・『川蔦』【かわしま】
岐阜県に見られる日本の名字です。
まとめ
「蔦」は主に訓読みでは「つた」と読み、音読みでは「チョウ」と読む漢字でした。
また、名字としては「しま」や「じま」とも読まれます。
そして、「蔦」にはブドウ科ツタ属の蔓植物「つた」という意味が含まれています。