こざとへんに星と書く「惺」は何と読みどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「惺」の読み方と意味について解説します。
こざとへんに星で「惺」の読み方
「惺」の読み方は音読みでは「セイ」、訓読みでは「さと?る」「しず?か」です。
「惺」の意味や解説
「惺」とは、「物事について心で思い至ること」もしくは「心が穏やかで落ち着いているさま」を表す言葉です。
物事について詳しい事情を説明されたり具体的な行動で解明したりするのではなく、心の中であれこれと考え真相や真実にたどり着く心理的な動きを意味します。
宗教的な教えの境地に至るなど心の中で突き詰めた先にある答えにたどり着くという意味合いで使われることが多い表現ですが、考えの至った先が本当に真実であるかどうかは誰にも分かりません。
思いを巡らせて答えに至ったという本人の自覚があれば内容の是非やいかんにかかわらず「惺」と表現されます。
真実や心理といった究極的なことだけではなく相手の様子からそれとなく感じ取ったり態度を見て察したりといったような「具体的に説明されることなくなんとはなしに理解すること」という意味でも使われる表現です。
言葉を交わしたりあれこれ調べたりなど動きを表に出すことなく理解するさまから転じて「内心の動きに関わらず少なくとも見かけ上は静かな様子」という意味でも使われます。
「惺」の熟語での使い方や使われ方
・『惺悟』【せいご】
「はっきりと明確に理解すること」を意味します。
誤解や誤認がなく物事を正確に理解することを表す言葉です。
「惺」も「悟」も「さとること」を意味し、同じ意味の言葉を重ねることで理解の程度を強調しています。
・『惺惺』【せいせい】
「心が冴えて澄みきっているさま」を表します。
淀みやわだかまりがなく心静かである様子を指す表現です。
まとめ
「惺」は日常ではあまり使いませんが難しい言葉ではないので正しい意味と読み方を知っておきましょう。