この記事では、「陌」の読み方を分かりやすく説明していきます。
こざとへんに百で「陌」の読み方
「陌」という漢字は訓読みでは「あぜみち」や「まち」、「みち」と読み、音読みでは「ハク」や「バク」、「ミャク」と読みます。
「陌」の意味や解説
「陌」には「みち」や「あぜみち」、「東西に通じるあぜみち」、「まち」、「街路」という意味が含まれており、また、漢数字の百の代わりとして用いられることもあります。
「陌」は段のある土山の象形である「こざとへん」に「百」を組み合わせ、形声文字として成り立った漢字です。
「あぜみち」とは「田と田のあいだの細い道」のことであり、漢字では畦道や畔道とも表記されます。
また、「陌」は証書や契約書などで、書き換え防止のために「百」の代用で使われる文字でもあります。
「陌」の熟語での使い方や使われ方
・『紫陌』【しはく】
「都の街路」や「都の市街」を意味する言葉です。
・『陌上』【はくじょう】
「路上」や「道のあたり」を意味する言葉です。
・『街陌』【がいはく】
「街道」を意味する言葉です。
・『阡陌』【せんぱく】
「南北の道路と東西の道路」、「縦横の道路」、「縦横に道路が交錯する所」を意味する言葉です。
・『陌阡』【はくせん】
「あぜみち」を意味する言葉です。
「陌」の名前での使われ方
・『陌間』【はざま】
滋賀県や神奈川県、東京都、大阪府、京都府などに見られる日本の名字です。
・『阡陌』【せんぱく】
兵庫県や東京都に見られる日本の名字です。
まとめ
「陌」は訓読みでは「あぜみち」や「まち」、「みち」と読み、音読みでは「ハク」や「バク」、「ミャク」と読む漢字です。
そして、「陌」には「みち」や「あぜみち(田と田のあいだにある細い道のこと)」、「街路」などの意味が含まれている他、漢数字の百の代わりの文字としても使われることがあります。