この記事では、「裡」の読み方を分かりやすく説明していきます。
ころもへんに里で「裡」の読み方
「裡」という漢字は訓読みでは「うち」や「うら」と読み、音読みでは「リ」と読みます。
「裡」の意味や解説
「裡」には「(衣の)うら」や「物の裏側」、「うち」や「なか」、「○○のうちに」という意味が含まれています。
「裡」は衣服の襟元の象形である「ころもへん」に区画された耕地と土地の神を祭るために柱状に固めた土の象形である「里」を組み合わせ、「衣服の襟元のすじの内側」、転じて、「うら」や「うち」という意味を表す会意兼形声文字として成り立った漢字です。
「裡」の熟語での使い方や使われ方
・『暗暗裡』【あんあんり】
「人の知らないうち」や「密かな状態」、「内々」を意味する言葉です。
・『懐裡』【かいり】
「懐のうち」や「胸のうち」、「心の中」を意味する言葉です。
・『国際場裡』【こくさいじょうり】
「世界各国の多くの人々が集まる場所」や「国際的な交流の場所」を意味する言葉です。
・『心裡留保』【しんりりゅうほ】
「表意者が自分の本来の意思ではないことを知りつつ、行う意思表示」を意味する言葉です。
・『泥裡』【でいり】
「泥の中」や「汚れた世俗の例え」を意味する言葉です。
・『夢裡』【むり】
「夢の中」や「夢中」を意味する言葉です。
・『忙裡』【ぼうり】
「忙しいとき」を意味する言葉です。
・『脳裡』【のうり】
「頭の中」や「心の中」を意味する言葉です。
・『冥冥の裡』【めいめいのうち】
「知らずしらずのうち」を意味する言葉であり、「冥冥裡(めいめいり)」とも表現されます。
まとめ
「裡」は訓読みでは「うち」や「うら」と読み、音読みでは「リ」と読む漢字でした。
そして、「裡」には「(衣の)うら」や「物の裏側」、「うち」や「なか」、「○○のうちに」という意味が含まれています。