さんずいへんに夋で「浚」の読み方とは?簡単に解釈

さんずいへんに夋で「浚」の読み方とは? 読み方

さんずいに夋と書く「浚」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。

今回は、「浚」の読み方と意味について解説します。

さんずいに夋で「浚」の読み方

「浚」の読み方は音読みでは「シュン」、訓読みでは「さら?う」「ふか?い」です。

「浚」の意味や解説

「浚」とは、「水の底を深く掘り下げる」という意味を持つ言葉です。

海底や川底など深い水をたたえる水域の底をさらに深くするよう土砂を掘ってすくい上げる行為を表します。

一般的にはある程度広い範囲を掘り下げる様子を指し、一定範囲の水深を現在よりもさらに深いものにするために行われる大規模な工事を表す言葉です。

水上を進む船にとって水深はとても重要です。

船の底が水底に接してしまうと船底が破損してしまうため船の大きさに対して水深の浅い水域には侵入できません。

港湾や橋場などの建設予定地の水深が浅く船の航行に十分ではない場合は人為的に掘り下げて水深を深くしてやる必要があります。

人為的に水の底を掘り下げて水深を深くすることを表す言葉が「浚」です。

水深確保のために掘り下げる行為のほか海底の砂利を採取したり海底資源採掘のために邪魔な土砂を動かしたりなど水の底を掘り下げる行為全般を表します。

「浚」の熟語での使い方や使われ方

・『浚渫』【しゅんせつ】
「海や川で行われる水底を掘り下げる工事」を意味します。

港湾や橋の建設のため必要な水深にまで掘り下げる工事のほか、砂利を採取するために水底をさらう作業も指します。

水底をさらう作業のための専用船が「浚渫船」です。

水深を深くすることで大型船の進入が可能になるなど多くのメリットがある反面、生物の生息域が減少したり潮流の変化を引き起こしたりなどのデメリットもあります。

・『浚急』【しゅんきゅう】
「水深が深く流れが急なところ」を指します。

転覆や沈没など事故の危険が高く注意が必要な場所です。

まとめ

「浚」は非常に限定的な意味の言葉ですが土木業界ではよく使われています。

日常ではあまり使わない言葉ですが正しい意味と読み方を理解しておきましょう。

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