この記事では、「溺」の読み方を分かりやすく説明していきます。
さんずいへんに弱で「溺」の読み方
「溺」の漢字の音読みは「デキ・ニョウ・ジョウ」で、訓読みは「おぼ(れる)・ゆばり・いばり」です。
「溺」の意味や解説
「溺」の漢字には、「水におぼれること」や「あることに心を奪われて、他を顧みないこと」の意味があります。
さんずいへんは「水」を表し、つくりの「弱」は「弱いこと」の意味で、ここから「水の中で弱ること」すなわち「水におぼれること」を意味する漢字が成立しました。
また、訓読みにある「ゆばり」や「いばり」は常用外の読みで、意味は余り知られていませんが、次のとおりです。
「ゆばり」は「ゆまりが音変化した言葉で尿のこと」です。
さらに「いばり」は「ゆばりが音変化したもので、ゆばりと同じ尿のこと」です。
「溺」の熟語での使い方や使われ方
・「溺」の漢字が「水におぼれること」の意味で使われている熟語:『溺死』【できし】「水に溺れて死ぬこと」を意味する熟語です。
・「溺」の漢字が「あることに心を奪われて、他を顧みないこと」の意味で使われている熟語:『溺愛』【できあい】「むやみやたらに、かわいがること」を意味する熟語です。
訓読みの「おぼ(れる)」を使った言葉
・『溺れ谷』【おぼれだに】
「陸上の谷が地盤の沈降や海面の上昇によって海面下に沈んだ海底の地形」を意味する言葉です。
・『溺れる者は藁をも掴む』
【おぼれるものは、わらをもつかむ】「危急な場面では、頼りにならないものにもすがろうとする」を意味する言葉です。
水の溺れる人の行動から比喩的に生まれた慣用句・ことわざです。
まとめ
「溺」の漢字の音読みは「デキ・ニョウ・ジョウ」で、訓読みは「おぼ(れる)・ゆばり・いばり」です。
この漢字には「水におぼれること」や「あることに心を奪われて、他を顧みないこと」の意味があります。