にくづきに泉と書く「腺」は何と読みどのような意味を持つのでしょうか。
今回は、「腺」の読み方と意味について解説します。
にくづきに泉で「腺」の読み方
「腺」の読み方は音読みでは「セン」、訓読みでは「すじ」です。
「腺」の意味や解説
「腺」とは、「生物の体内で体液を分泌する器官」を意味する言葉です。
生物は体の機能維持や作用のため体内でさまざまな物質を代謝し作り出します。
生物が物質を代謝して排出することを分泌といい、分泌のための器官を「腺」といいます。
細胞が分泌し物質を生み出す部分と分泌された物質をためておく部分によって構成され体の状態に合わせ必要に応じて分泌物を排出します。
「腺」の熟語での使い方や使われ方
・『汗腺』【かんせん】
「汗を分泌する器官」のことです。
主に体温調節や老廃物の排出を目的に皮膚表面から排出される分泌物のことを汗といいます。
汗を生み出す分泌器官を指す言葉でエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類が存在します。
温度変化による刺激によって機能し上がりすぎた体温を汗が蒸発するときの気化熱によって調節するために必要な量の汗を分泌するのがエクリン汗腺、フェロモンとして作用するにおいのもとを分泌するのがアポクリン汗腺です。
・『甲状腺』【こうじょうせん】
「甲状腺ホルモンを分泌する器官」を意味します。
甲状腺ホルモンは代謝をつかさどるホルモンで代謝が多すぎたり少なすぎたりしないようちょうど良いバランスでコントロールする役割を担う重要な器官です。
甲状腺に異常が起こりホルモンのバランスが乱れると体のバランスが崩れてしまい動悸や息切れ、痩せすぎや太り過ぎなどの症状が発生します。
喉仏の下あたりに位置し異常が起きると大きく腫れ上がることもあります。
まとめ
人体には多くの「腺」が存在します。
健康に関わる言葉なので正しい意味を理解しておきましょう。